育休に入る前、いちばん不安だったこと。それは、お金です。
「育休手当って、いつ振り込まれるんだろう」「実際、いくらもらえるんだろう」——調べても、出てくるのは計算式の説明ばかり。具体的な金額と、実際の振込時期が知りたいのに、なかなか見つかりませんでした。
なので、私の実例をそのまま公開します。40歳で初産、11月に出産した私が、いつ・いくら受け取ったのか。 金額も隠さず書きます。
そして、2025年4月から始まった「手取り10割」の新制度についても、実際に受け取った金額とあわせて説明します。この制度、知らないと損する可能性があるので、これから育休に入る人はぜひ読んでみてください。
※制度や金額は改正されることがあります。最新の情報は、必ずハローワークや勤務先にご確認ください。
育休手当はいつ振り込まれた?11月出産で初回は翌年4月

結論から言います。
11月に出産して、初回の振込は翌年の4月中旬でした。
産休・育休に入ってから、約5ヶ月。正直、「遅い」というのが実感です。
なぜこんなに時間がかかるのか。理由は、育休手当の仕組みにあります。
育休手当は、2ヶ月分をまとめて後払いで受け取る仕組みなんです。しかも、勤務先がハローワークに申請して、それが処理されてから振り込まれる。この流れをたどるので、どうしても最初の1回目までにタイムラグが生まれます。
つまり、育休に入ってすぐお金が入ってくるわけではないということ。ここを知らずにいると、家計の計画が崩れます。
私も「そのうち入るだろう」と思っていたら、思っていたより長い無収入期間がありました。この空白をどう乗り切るかは、記事の後半で書きます。
産休中の手当は?うちは給与として毎月出ました
育休手当の前に、産休中のお金についても書いておきます。ここは私のケースが少し特殊なので、先にお伝えしておきますね。
一般的に、産休中は「出産手当金」というものが健康保険から支給されます。ただし、これも申請してから振り込まれるまでに時間がかかるのが普通です。
でも、私の勤務先の場合は違いました。
産休中も、給与という形で毎月支払われていたんです。だから、産休の期間についてはお金の心配がまったくありませんでした。 いつも通りの日に、いつも通り振り込まれる。ありがたい話です。
ただ、これは勤務先の制度によるものです。一般的な「出産手当金」とは別のしくみなので、すべての人に当てはまる話ではありません。
だからこそ、伝えたいのはここです。
自分の勤務先が、産休中のお金をどう扱っているのか。これは産休に入る前に必ず確認してください。
「給与として出るのか」「出産手当金を申請するのか」「その場合、いつ振り込まれるのか」。ここが分かっているかどうかで、産前産後のお金の計画がまったく変わります。
私は結果的に恵まれていましたが、もし何も出ない前提で準備していたら、もっと安心して過ごせたとも思います。
育休手当はいくらだった?実際の振込額を公開
では、いちばん気になるところ。実際にいくら振り込まれたのかを公開します。
育休手当(2ヶ月分)=53万9,684円
初回に振り込まれた育休手当は、53万9,684円でした。
これは2ヶ月分です。1ヶ月あたりに直すと、約27万円ということになります。
数字だけ見ると「けっこうもらえるんだな」と思うかもしれません。でも忘れてはいけないのが、これが5ヶ月待って、やっと入ってきたお金だということ。それまでの間、育休手当としての収入はゼロです。
そして、この金額はずっと続きません。 半年を過ぎると下がります(これは後で詳しく書きます)。
上乗せ分=4万8,867円
そしてもうひとつ、4万8,867円が上乗せで振り込まれました。
これが、2025年4月から始まった新しい制度によるものです。育休手当とは別に、追加で支給されるお金。
ここで、いちばん大事なことを書いておきます。
この上乗せは、自分で申請しないともらえません。
黙っていても勝手に振り込まれる、というものではないんです。私も自分で書類を用意して申請しました。だから振り込まれたときも、「あ、あの申請の分だ」とすぐに分かりました。
逆に言えば、制度を知らずに申請しなかった人は、このお金を受け取れないということ。始まったばかりの制度なので、知らないまま育休を終えてしまう人もいるんじゃないかと思います。
この上乗せがあるおかげで、手取りが10割相当になるという仕組みなんですが、条件もあれば注意点もあります。次の見出しで詳しく説明しますね。
この2つを合わせると、初回の振込は約58万8,551円でした。
金額としては大きく見えますが、2ヶ月分であること、そして5ヶ月間ゼロだったことを思うと、手放しで喜べる感覚ではありませんでした。
育休手当が「手取り10割」になる新制度(出生後休業支援給付金)

私が受け取った上乗せ分。これは「出生後休業支援給付金」という制度によるものです。
2025年4月に始まったばかりの、新しい給付金。名前が長くて覚えにくいのですが、内容はとてもシンプルです。
仕組み|育休手当に13%上乗せして、合計80%に
通常の育休手当は、休業前の賃金の67%です。
そこに13%が上乗せされて、合計80%になります。
「80%なら10割じゃないじゃない」と思いますよね。でも、ここがポイントです。育休中は社会保険料が免除され、給付金には税金もかからないため、額面の80%でも、働いていたときの手取りとほぼ同じになるんです。これが「手取り10割」と言われる理由です。
条件|父母ともに14日以上の育休を取ること
この制度、誰でも受けられるわけではありません。父母ともに育児休業を取得することが条件になっています。
具体的には、母親も父親も、それぞれ14日以上の育児休業を取得することが求められます。父親の育休取得を後押しするための制度、という背景があるんですね。
つまり、夫婦で相談して、両方が育休を取る必要があるということ。ここを知らないと、条件を満たせないまま終わってしまいます。
いちばんの注意点|上乗せは最大28日分だけ
ここが、私が声を大にして伝えたいところです。
この上乗せは、最大28日分しかありません。
「手取り10割」と聞くと、育休中ずっとその金額がもらえるように感じますよね。私も最初はそう思いかけました。でも実際は、最初の28日分だけ。それを過ぎたら、通常の67%に戻ります。
私が受け取った4万8,867円という金額も、この28日分にあたります。
だから、「手取り10割だから安心」と思って家計の計画を立てると、確実に足りなくなります。 あくまで育休のスタート時期を手厚くする制度、という理解が正しいです。
それでも、申請しない理由はない
注意点は書きましたが、申請しない手はありません。
書類を出すだけで約5万円。育休中の家計にとって、この金額は決して小さくないです。知っている人だけが受け取れるお金なので、これから育休に入る人は、必ず勤務先に確認してください。
※制度の内容や条件は改正されることがあります。最新の情報は必ずハローワークや勤務先にご確認ください。
分からないことは、ハローワークに電話するのがいちばん早かった
新しい制度なので、申請の書類でつまずきました。
書き方が分からない。ネットで調べても、始まったばかりの制度なので情報が少ない。書いてあることを読んでも、自分のケースに当てはまるのかどうかが判断できない。
そこで私は、ハローワークに電話しました。
正直、少し気が引けていました。「こんなことで電話していいのかな」「忙しいのに迷惑かな」と。役所に電話するのって、なんとなくハードルが高いですよね。
でも結果は、電話してよかったの一言でした。
とても丁寧に、親切に、そして迅速に教えてくれました。
自分の状況を説明したら、書類のどこにどう書けばいいのかを、順を追って説明してくれる。分からないところを聞き返しても、嫌な顔ひとつせず(電話なので顔は見えませんが)答えてくれました。
あのとき電話していなかったら、書類を書き間違えたまま提出していたかもしれません。 そうなれば、修正のやりとりでさらに時間がかかったはずです。
だから、これから申請する人に伝えたいです。
分からないことがあったら、調べて悩む前に電話してください。
育児中は、そもそも調べる時間も気力もありません。ネットで何十分も検索して答えが出ないくらいなら、5分電話したほうが早いし確実です。
とくに新しい制度は、ネット上の情報がまだ整っていません。正確な答えを持っているのは、制度を運用している側です。遠慮せず頼りましょう。
育休手当は半年で減る|181日目以降は50%に

ここも、育休に入る前に必ず知っておいてほしいところです。
育休手当の金額は、途中で下がります。
具体的には、こうなっています。
- 育休開始から180日目まで:休業前賃金の67%
- 181日目以降:休業前賃金の50%
つまり、半年を過ぎたら約4分の3に減るということ。同じ生活をしていても、入ってくるお金だけが減ります。
私の場合、10月からは月20万円程度になる見込み
私の場合、10月分から50%の期間に入ります。
まだ受け取っていないので予想になりますが、計算すると月あたり20万円いくかいかないかというところ。67%の時期は月27万円ほどでしたから、月に7万円ほど減ることになります。
※これはあくまで私の予想です。実際に振り込まれたら、また記事を更新しようと思います。
月7万円の差は、正直大きいです。家賃や光熱費が上がったのと同じインパクトがありますから。
「下がる月」を先に把握しておく
だからこそ、自分の場合はいつから50%になるのかを、先に把握しておくことをおすすめします。
育休開始日から数えて181日目。カレンダーに印をつけておくくらいでちょうどいいと思います。
入ってくるお金が減ると分かっていれば、事前に備えられます。 でも、知らずにその月を迎えると、通帳を見て青ざめることになる。私は事前に知っていたので、心の準備だけはできました。
育休手当は「もらえる」ことばかり注目されますが、減るタイミングがあるという事実も、セットで覚えておいてください。
育休手当の計算方法|産休前6ヶ月の給与で決まる
「自分はいくらもらえるんだろう?」と気になる人のために、計算のしくみも書いておきます。
基本の計算式
育休手当の金額は、産休に入る前6ヶ月間の給与をもとに決まります。
産休前6ヶ月の賃金の合計 ÷ 180 = 賃金日額
賃金日額 × 支給日数 × 67%(181日目以降は50%)= 支給額
ざっくり言えば、「産休前の給料の平均を出して、その67%」ということです。
通勤手当や残業代も含まれます
ここ、知らない人が多いポイントです。
計算の対象になるのは、基本給だけではありません。通勤手当・住宅手当・残業手当なども含まれます。
つまり、手当がついていた人ほど、育休手当も多くなるということ。「基本給で計算されるんでしょ」と思って少なめに見積もっていると、実際はもう少し多いかもしれません。
一方で、ボーナス(賞与)は含まれません。 年に数回まとめて支払われるものは、この計算の対象外です。ここは期待しないでおきましょう。
正直な話|自分で計算したら、実額と合いませんでした
最後に、正直なことを書いておきます。
私自身、給与明細を見ながら計算してみたのですが、実際に振り込まれた金額とぴったりは合いませんでした。
理由はいくつか考えられます。対象となる6ヶ月の区切りが、自分が思っていた月とずれていたのかもしれません。支給日数の数え方が違ったのかもしれません。
つまり、自分で計算した金額は、あくまで目安だということです。
正確な金額を知りたい場合は、勤務先から受け取る「雇用保険被保険者休業開始時賃金月額証明書」を見ると、計算の基礎になった金額が書かれています。気になる人はそちらを確認してみてください。
ざっくりの目安を知るには十分ですが、1円単位で家計を組むなら、実際の振込を待ったほうが確実です。
振込までの空白期間、どう乗り切るか
ここまで読んで、いちばん怖いと感じたのは「初回まで5ヶ月かかる」という部分ではないでしょうか。
私も、実際にその期間を過ごして痛感しました。育休手当は、必要なときにすぐ来てくれるお金ではありません。
しかも産後は、出費が一気に増える時期です。おむつ、ミルク、赤ちゃんの服。里帰りをすればその費用もかかる。出ていくお金は増えるのに、入ってくるお金は止まっている。 この状態が数ヶ月続きます。
だから、産前の準備がすべてです
対策はシンプルで、産休に入る前に、この空白期間ぶんのお金を確保しておくこと。これに尽きます。
具体的に確認しておきたいのは、この3つです。
- 産休中に、勤務先からお金は出るか(私の場合は給与として出ましたが、これは会社によります)
- 出産手当金を申請する場合、いつ振り込まれるか
- 育休手当の初回振込は、いつごろの見込みか
この3つが分かれば、「何ヶ月ぶんの生活費を用意しておけばいいか」が計算できます。逆に、ここを曖昧にしたまま産休に入ると、通帳を見ながら不安になる日々が待っています。
私は、その不安で泣きました
正直に書きますが、私は育休中、節約のストレスで泣いた夜があります。
💡 そのときのことは節約しながら涙が止まらなかった夜の話|育休中の収入とストレスに書きました。
お金が減っていくのを見るのって、想像以上に精神にきます。しかも育児で心身が消耗しているときに、それが重なる。
そして、この経験があったからこそ、私は在宅で収入を作る方法を探し始めました。
💡 その顛末は40代主婦が在宅副業を始めた現実|ブログとWebライター、やってみて分かったことに書いています。
育休手当は、たしかにありがたい制度です。 でも、それだけで安心して過ごせるかというと、私の実感としては「そうとは限らない」でした。
まとめ|これから育休に入る人へ
長くなったので、大事なところをまとめます。
私の実例(11月出産・40代・看護師)
- 初回の振込は翌年4月中旬(約5ヶ月待ち)
- 育休手当(2ヶ月分)=53万9,684円
- 新制度の上乗せ分=4万8,867円
- 産休中は、勤務先から給与として毎月支給(※会社による)
- 10月からは50%に下がり、月20万円程度になる見込み
これから育休に入る人へ、伝えたいこと
① 金額より先に「いつ入るか」を確認する
いくらもらえるかは、調べればだいたい分かります。でも本当に家計を左右するのは、入ってこない期間の長さのほうです。ここを先に把握してください。
② 新しい制度は、自分から動かないと受け取れない
「出生後休業支援給付金」のように、申請しないともらえないお金があります。制度は変わり続けるので、育休に入る前に、最新の情報を勤務先やハローワークで確認してください。 知らないだけで数万円を逃すのは、あまりにもったいないです。
③ 分からないことは、電話で聞く
ネットで検索して悩む時間より、ハローワークに5分電話するほうが早くて確実でした。育児中の限られた時間を、検索で溶かさないでください。
④ 減るタイミングを、カレンダーに入れておく
181日目から50%です。下がると分かっていれば備えられます。
育休中のお金の不安は、制度を知っているかどうかで、かなり変わります。
私自身、知らずに損しかけたことも、事前に知っていて助かったこともありました。この記事が、これから育休に入る誰かの「先に知っておいてよかった」につながればうれしいです。
※この記事は2026年時点での私の実例です。制度や金額は改正されることがあるため、実際の申請にあたっては、必ずハローワークや勤務先の担当部署に最新の情報をご確認ください。


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